<作業内容>
浴室 壁付サーモシャワー水栓交換
既存の水栓
TOTO 壁付サーモシャワー水栓 TM245C (1985-1994年)
※スパウト長さ300㎜ (後付けで長いものに交換していると思われる。)
<症 状>
・水がしっかりと止まらない。
・シャワー・カラン 両方から水が出てしまう。
・温度調整が効かない。
使用年数が30年程になり、切替ハンドルを止水位置にしても、水がポタポタと止まらないという症状でした。
こちらの水栓は、すでに修理部品は全て生産終了となっている為、部品交換による修理は出来ません。
よって、水栓本体の交換を行うことになりました。
今回、交換に使用する水栓ですが、選定する際に注意点があります。
この様な、浴槽と洗い場を跨いだ位置で兼用としている水栓の場合、スパウト(吐水パイプ)の長さが標準のものでは、水を落としたい位置に届かない事があります。
吐水スパウトの長さは、170㎜(標準)、220㎜、300㎜ などがあり、水栓本体を交換する場合は、その点も考慮しなければなりません。
水栓の標準のスパウト長さが170㎜ですので、取付後、長さが足りずにスパウト部分だけ長い物を別で用意しなければならない事が無いように注意しましょう。
今回の取替えに使用した水栓は下記の物になります。
TOTO 壁付サーモシャワー水栓(スパウト長さ300mm) TBV03408J
工事費込みセット(商品+基本工事) TOTO TBV03408J
スパウト長さ 220㎜ の場合
TOTO TBV03406J (スパウト長さ220㎜)
工事費込みセット(商品+基本工事) TOTO TBV03406J
交換作業の要領は、過去記事をご参照ください。
作業完了。
<まとめ>
交換用の水栓を選定する際には、水栓の形状、取付け穴径・ピッチなど必須なものがありますが、意外に見落としがちなのが、スパウト(吐水パイプ)の長さです。
基本的には、既存の水栓の長さに合わせれば良いのですが、既存のものが長すぎる・短すぎるなどの場合も、交換の機会に適正なものにしてみるのが良いと思います。