<作業内容>
台所シングルレバー水栓 カートリッジ交換
既設水栓
TOTO 台付シングル混合水栓(分岐栓付き)
TKG31UPHS(2007-2013年)
<症 状>
・レバーを下げても水が止まらない。
・レバーの動きが重い。
シングルレバー式水栓のレバーを下げても水が止まらないという、代表的な水漏れの症状です。
シングルレバー式の水栓の内部には、バルブカートリッジと呼ばれる部品が使われており、その部分が、レバーと連動して、湯・水の開栓・閉栓をしています。
当然、消耗部品になりますので、使い始めから7年~15年くらい(使用頻度などによる)で、水が止まらない・レバーの動きが重たくなるなどの症状が出てきます。
今回は、水栓本体の使用年数が9年程で、他の部分には特に異常が無かった為、バルブカートリッジの交換を行います。
<補足>
こちらは、TOTOの水栓金具
TKG31U型・TKG30U型・TKF33U型・TKF31U型・TKF30U型・TLJ30U型・TLF30U型・TKW32P型・TKW31P型・TKG32U型・TLP31U型・TLP30U型・TLJ31U型 ・TK51型・TK50型、他 も ほぼ同じ要領で、修理が出来ます。
<作業手順>
①止水栓を締める。
水栓本体の下、キッチン収納内に水栓につながる、止水栓(湯・水)があると思いますので、湯・水共に止水をします。
これを忘れて、作業を始めてしまうと、水栓から水が噴水の様に吹き出しますので、しっかりと水が止まった事を確認してください。
②レバーハンドルの取り外し。
この型番の水栓の場合、レバーハンドルは、ネジなどではなく、ワンタッチ式で取付けられています。少し固い場合もありますが、レバーハンドルを真上に引っ張って、抜きとってください。
➂止めバネ・スペーサー・ストッパーの取り外し。
上から、止めバネ(細い針金状の部品)、スペーサー(ワッシャー)、ストッパー(白い周りがギザギザした部品)を取り外します。
再利用しますので、失くさない様に。
④カートリッジ押えの取り外し。
ネジ式になっていますので、上部のくぼみ2箇所に工具をかけ、反時計回りに回し、取り外します。※最初の一回りが固い事があります。
⑤古いカートリッジの取り外し。
本体前方・後方に切り欠きがありますので、マイナスドライバーなどで、上にこじ上げる形で取り外します。
※今回は、劣化が酷く、内部が破損してバラバラになってしまいました。
続いて、本体の底面に、レンガ色のパッキン・バネが2組付いていますので、こちらも抜き取ります。
手は入らないと思いますので、ラジオペンチなどを使用するといいと思います。
⑥交換部品
TOTO カートリッジ THY582N
⑦新しいカートリッジ(THY582N)の取付。
先程、最後に抜いたパッキン・バネですが、新しい物に交換し、元に位置に差し込みます。
細い棒状のものに、一度部品を通し、ガイド代わりにして穴に送り込みます。
最後は、指で押し込んでください。
⑧その他部分の取付直し。作業完了。
カートリッジ押え、ストッパー・スペーサー・止めバネを元通りにもどして、レバーを取付け、止水栓を開けて、作業完了です。
作業完了。
<作業難易度> 初級
手順通り(取説もしっかりと読んでください。)の行えば難しくはありません。
細かい部品を落として紛失しないように注意して下さい。
<注意>
※水栓金具本体に摩耗などがある場合、バルブカートリッジを交換しても水漏れがしっかりと直らない場合があります。(又は、数週間・数カ月で水漏れがする)
これは、一番底面に付いていたパッキン(レンガ色)との接地面(本体側)に、摩耗などがあると、そこから水が通ってきてしまう為です。
その場合は、水栓本体の交換をするしか方法がありませんので、ご承知ください。