<作業内容>
台所 食洗器用分岐付き水栓の交換
既存水栓
TOTO
台付シングルレバー水栓(下吐水) TK231(1985-1997年)
+ パナソニック 後付け分岐金具 CB-SS6
<症 状>
レバーを上げても、水がしっかりと止まらない。
この水栓は、だいぶ古い型のもので、シングルレバーの止水方向も、現在の下げて止めるタイプ(上げ吐水)とは逆で、レバーを上げて止水する(下げ吐水)タイプになります。
レバーを上げて止水する(下げ吐水)方式は、地震などの際の落下物によって水が出っぱなしになってしまうという事例や、国際的な基準に合わせるといった方針により現在は、生産されておりません。
水栓の修理部品も現在はすべて廃盤となっておりますので、今回は水栓本体を交換します。
また、こちらのご家庭では、食洗器を使用する為に、後付けの分岐水栓を使用していますので、同様に使用できるようにしなければなりません。
この様な水栓の分岐金具は、水栓本体によって使用できるものが決まっているので、この分岐金具を新しい水栓に再使用するという事は、基本的に出来ないと思ってください。
<作業手順>
①止水栓を締め、食洗器のホースを取り外す。
②水栓を止水栓から取り外す。
古い銅管式の水栓脚になっています。片側 上下に2箇所ナットがありますので、上、下の順に緩めて取り外します。
➂水栓本体の固定ナットの取り外し。(専用工具必要)
水栓本体を天板に固定している、ナットを緩めて取り外します。
画像の様な専用工具が必要です。 この水栓のナットは対辺37mm
TOTO ロックナット締付工具(対辺37mm) TZ33
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※ちなみに、この水栓(TOTO TK231)の取付穴径は、35㎜±2 です。
④取替用水栓
今回使用する水栓です。
浄水器・食洗機用の分岐口が、水栓本体に最初から付いている水栓になります。
LIXIL
台付シャワー付シングルレバー水栓(分岐形)
SF-HB442SYXBV
※こちらの分岐水栓は、水分岐のみになります。(お湯の分岐は出来ません。)
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工事費込みセット(商品+基本工事)LIXIL SF-HB442SYXBV
リンク
※シャワー切替無しタイプ
LIXIL 台付シングルレバー水栓(分岐形) SF-HB420SYXBV
⑤上面施工アダプターの取付。
付属の上面施工アダプターを、キッチンの天板に取り付けます。
固定のネジはしっかりと締め込みましょう。締めが緩いと、後から本体のグラつきにつながります。
⑥水栓本体を差し込み、固定する。
付属のネジで、全面から固定します。
⑦水栓の給水ホースを止水栓へ接続する。
止水栓に水栓ソケットを取付け、給水ホースを繋ぎます。
⑧分岐止水栓を分岐口に接続。
分岐口のキャップナットを外し、分岐止水栓を取付けます。
※止水栓は締めたまま、行ってください。
⑨作業完了。
食洗器の給水ホースを分岐止水栓に接続します。