あなたにも出来るかも?水道修理ブログ

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小便器フラッシュバルブ交換  TOTO T60PR

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<作業内容>

小便器フラッシュバルブ交換

既存品番  

TOTO 

小便器フラッシュバルブ

 T60P(~1998年)

ストール小便器 

 U307 (1973~1987年)

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TOTO 小便器フラッシュバルブ T60P、ストール小便器 U307

 

<症 状>

水が流れっぱなしで止まらない。

 フラッシュバルブのボタン部分、小便器接続部分水漏れ。

 

TOTOの昔の小便器の一般的なフラッシュバルブ(T60P)の水漏れです。

洗浄後、便器に水がずっと流れっぱなしになっています。

本来、この症状だけでしたら、内部のピストンバルブ部の交換だけでも良いのですが

フラッシュバルブ本体のボタン部分、小便器との接続部分からも水漏れがあった為、

フラッシュバルブ本体の交換を行いました。

 

 ピストンバルブの交換は、過去記事をご参照ください。

本体品番が少し違いますが、修理部品・作業要領は同じです。

ums.hatenablog.com

 

<作業手順>

①水道メーターのバルブを閉め、水を止める。

②フラッシュバルブ下と、小便器上のナットを緩める。

 

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フラッシュバルブ本体下と、小便器本体上のフクロナットを緩める。

 

➂フラッシュバルブ本体の取り外し。

フラッシュバルブ本体に工具をかけ、反時計周りに回して給水管から取り外します。

本体下の給水管は、真上に抜き取れば外れます。

 

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フラッシュバルブ本体を反時計周りに回して、取り外す。

 

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④スパッド部の取り外し。

小便器本体の接続部分に使われている部分を、スパッド(小便器用)と言います。

 

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小便器用スパッド部

 ④-1

上に見えているツバ付きナットを緩めて取り外し、ナットしたのパッキン、ワッシャーも取り外します。

 

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ツバ付きナットの取り外し。

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ナット下のワッシャー(赤)とパッキンを取り外す。

 ④-2

次に、スパッド部を小便器の内部に押し込みます。

画像程度の所で止まります。

 

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スパッドを中に押し込む。

 

④-3

金具の周りにゴムのパッキンが付いていますので、マイナスドライバーなどで、パッキンを奥に押し込みます。

このパッキンをはがせば、スパッドの金具を小便器から抜き取れます。

 

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内部のパッキンをはがし、スパッドの金具を抜き取る。

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⑤交換部材の準備

使用部材 

TOTO

小便器フラッシュバルブ

T60PR

小便器用スパッド

T62-16

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TOTO 小便器用フラッシュバルブ T60PR , 小便器用スパッド  T62-16

 

 

⑥新しいスパッドの取付。

取外しの逆手順になりますが、

スパッド本体の金具を入れる。

  ↓

スカート状のパッキンを入れ、金具を上に引き上げる。

  ↓

ワッシャー・パッキンを挟み、ナットを締める。

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⑦給水管の取付。


給水管は、現場の寸法に合わせてカットする必要があります。

特殊工具が必要になりますので、古い給水管の状態が悪くなければ、再利用しても問題ありません。

 

スパッド部は、しっかりと締め込んであれば、小便器の上面から、20mm程出ている状態になります。そして、給水管の差し込み代は、同じ20mmですので、小便器本体の上面から寸法を測る事になります。

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スパッド部の高さは20mm程度。

 

次に、フラッシュバルブを仮で給水管にねじ込み、フラッシュバルブ下から、小便器上までの寸法を測ります。

そしてこの寸法から、パッキンが入る分の余裕を5mm程差し引いたものが、給水管の寸法となります。

この現場でいうと、

60mm-5mm = 55mm 

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給水管のカット寸法(小便器上からフラッシュバルブ下まで。そこから-5㎜)

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給水管を採寸寸法にカット。パイプカッターが必要。

 

カットした給水管を差し込みます。

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⑧フラッシュバルブ本体の取付。

フラッシュバルブ本体のネジ部分にシールテープ(7~8周くらい)を巻き、給水管にねじ込みます。

 

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最低、3周はねじ込みますが、それ以上は、小便器側の給水管との位置が合うまで回していきます。

 

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ねじ込みながら、位置を合わせる。

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フラッシュバルブと給水管の位置を合わせた状態。

 

⑨フクロナットを締めて、作業完了。

 

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作業完了。

 

洗浄水量の調整も必要な場合は行います。

 

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<作業難易度> 中級

フラッシュバルブ本体のみの交換でしたら、難しくはありませんが、スパッドの交換は構造がわかっていないと、少し苦労します。

 フラッシュバルブ付属の給水管では、長さが足りない、芯のズレが大きいなどの場合は、別で給水管(小便ヘリューズ管)を用意する必要があります。